【2015/7/11 票育授業レポート】
こんにちは、広報局の今井です!
なんか、この感じ懐かしいですね(笑)
昨日は、票育授業を都内の公立中学校で行ってきました!!
去年9月に好評を博した模擬選挙授業を「票育授業」と改めてからの初の試み。
TOKYO MXさんの夕方のニュースにも放送されたこのプログラムの一部始終を公開します。
票育とは、ぼくいちが新しく掲げている政治教育のあり方です。
「一票を投じるまでの思考と実行を通して、主体性を持って行動できる若者を育てること」
を目標として、エンターテイメント性に富んだ新しい政治教育に挑戦しています。
しかも、今回は生徒1人につき1つタブレットを配布するという新コンテンツ。
久しぶりの授業に、前日までみんな緊張気味でした。
7:40
学校近くの駅に集合。
まずは運営以外でご協力いただいた高校生・大学生の参加者たちにご挨拶。
運営含めて票育CREWとして16名の方々が参加してくれました!(2名はお手洗いでした、、)
8:00。
いざ、みんなで集まって学校に。
制服で登校してくる中学生に初々しさを感じながら、久々に中学に入ります。
先生方に会議室に通され、東京青年会議所(JC)の方々と選挙管理委員会(選管)の方々にご挨拶。
それから、今回、オファーをくださった先生から「こういう授業にしたい。」という想いが語られ、
先生の強い想いに僕らもがんばる決意を固めます。
8:15。
久しぶりの体育館にみんなで踏み込みます。
選管の方々は投票所の設営。
JCの方々はコンテンツで使うプロジェクターなどの設営。
ぼくいちメンバーはコンテンツの打ち合わせやタブレットの準備を進めます。
最後にみんなで円陣を組み、成功を誓います。
9:40。
続々と中学生たちが入ってきました。
みんな、普段使うことのないタブレットを手に取り、何に使うのか不思議がってます。
9:45。
「起立。礼。」の合図で授業は始まります。
まず最初に僕らに想いを語ってくれた先生が趣旨を説明。
その後、代表の後藤から生徒のみなさんにご挨拶。
「政治に興味がある人っていますか?手を挙げてみてください。」という質問に対し、、、
誰もいない。。
「最後にもう1回、同じ質問をするので、そのときに1人でも多く手を挙げてくれたら嬉しいです。」
と締めくくり、気合をいれます。
それからすぐに司会と候補者役のメンバーが席に着き、コンテンツ開始です!
今回行うのは、仮想の市「未来市」の市長選。
まず、司会から今回の市長選についての経緯の説明が行われます。
市長の辞任が公になったきっかけは、なんとSNS!!
みんなも司会の進行に従い、タブレットをスライドさせてLINEの流れを見ていきます。
市長は「絶対ゆわなぃで」を最後に既読無視。
という経緯で市長の辞任が公になり、お金のない未来市の市長選がはじまります。
市長の辞任に端を発する市長選には3人の候補者が出馬します。
官僚出身の木内さん。
教員出身の村山さん。
有名子役出身の後藤さん。
お金がない未来市に対し、3人はそれぞれのソリューションを話します。
官僚出身の木内さんは公共施設をなくすことを提案します。
教員出身の村山さんは増税を提案します。
有名子役出身の後藤さんは大企業の誘致を提案します。
提案だけを聞いていると、堂々とした喋りもあり、後藤さんの意見がベストに聞こえます。
中間投票として、拍手で誰を支持するか聞いてみましたが、村山さんの意見に少し拍手が起こった以外、
すべて後藤さんの意見に賛同の拍手が起こっていました。
そのあとは、候補者どうしの討論に移ります。
村山さんが後藤さんを問い詰めています。
村山「後藤さんの意見は魅力的ですが、実現可能性が低いように思います。もし大企業の誘致に失敗したら、未来市は破綻してしまいます。」
後藤「でも、一発逆転できると信じています。うん、信じてます。」
おっ、ボロが出始めました。
一通り、討論して候補者の考えていることがわかった後に、ディスカッションに移ります。
ディスカッションは5人から6人が1組になり、そこに票育CREWとして協力してくれている高校生・大学生が
ファシリテーターとして入ります。
最初は「選挙」と聞いて難しい顔をしていた中学生たちが、思ったことを言い合っているうちにどの候補者がいいか判断ができていきます。
最終的にひとりひとりの考えがまとまっていきます。
遂に、はじめての投票です!!
市を任せたいと考えた候補者を選択します。
わくわくしながら一列に並び、名前を言って投票用紙をもらいます。
みんな、真剣に自分が選んだ候補者の名前を書いています。
はじめての経験に緊張気味です。
候補者の名前を書き終わったら、投票箱へ。
そのあとは、開票です!
選管の方が開票作業と集計を目の前で行ってくれます。
この票育授業を通じて伝えたいこと。
それは、、
どんな判断基準をもっていても構いません。
誰に投票しても構いません。
この授業は、誰が最終的に勝つとかどんな政策の提言者が勝つとかを重視しているのではなく、
色んな意見を聞いた上で自分の判断で選択するという経験を、投票権をもつ前にすることをだいじにしています。
開始前に後藤が投げかけた質問をもう一度、最後にしました。
「政治に興味がある人っていますか?手を挙げてみてください。」
NPO法人僕らの一歩が日本を変える。
広報局
今井郁弥
p.s.
票育授業のお問い合わせはまで。
中学高校で授業を教える「票育CREW」も募集中です。
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