「あ、あの10代ですか?!ちょっとお時間ください。」
僕たちは真夏の炎天下で、この言葉を何回10代のみんなに投げかけたでしょうか。
こんにちは!
模擬選挙大好きなのに20歳になってしまったぼくいち副代表の後藤です。
■模擬選挙とは
模擬選挙ってなんでしょう。
模擬選挙とは、まだ選挙権を持たない10代が実際に行われている選挙に合わせて政党や候補者に投票することを指します。
現在模擬選挙のカリキュラムを公民の時間や社会の時間に行う学校も増えています。
甲子園にも負けないくらいの熱さだった、ぼくいちらしい「ぼくいち模擬選挙夏物語り」を少し書きます。
■なんでやんのよ、模擬選挙。
時は2013年7月。第23回参議院議員選挙。
「僕らの一歩が日本を変える。」は模擬選挙推進ネットワークさん、Yahoo!JAPANみんなの政治さん、TeensOpinionさんのご協力のもと、全国7カ所で模擬選挙を行いました。
選挙権を持たない10代にとって「選挙」のイメージとはどんなものなのでしょうか。
「紙になんて書くんだろう?」
「家の近くに投票場ってあったかな?」
「誰に投票すればいいのかな?」
やたら「?」が多いこの感覚。
テレビを見て、「あー、選挙やってるなー。」ぐらいの感覚。(語弊があったら申し訳ありません。)
じゃあ、3年後4年後、選挙権を手にした時、僕らは自分の頭で判断して行動できるのかなあ?
「政治・選挙に興味を持つ」→「数年後自分で判断して投票」
このスタートからゴールまでの道のりは果てしなく長いことに気づきました。
■俺たちはネット選挙解禁の救世主になる。
ネット選挙が解禁してから初めての大きな選挙。
「ネット世代の若者である僕たちはこのスタートを、ぼくいちらしく・若者らしくアレンジしよう。」そんな想いから“政治をクールにスマートに”を合言葉に、僕らは”iPad”を用いた模擬投票を行いました!
ワンクリックで投票できる仕組みを用いた「iPad×選挙」です。
朝から晩まで渋谷ハチ公前広場でひたすら10代に声をかけました。
「あの、僕らの一歩が・・・」
「あ、勧誘とか良いでーす。」
「あの、10代に向けたアンケー・・・」
「はいはいきもいきもい」
辛かった。時もありました。
世間ではヤンキーと言われたり、ギャルと呼ばれるみんなは
「なにこれ、ロゴかわいー!」「うちこれにしよ!」
投票が終われば、みんなで「ねえねえどこにいれたー?」なんて聞こえてくる。
それこそが一歩なんだろうなー。としみじみしたり。
家に帰って新聞・テレビのニュースを見る目が変わるんだろうな。なんて思ったり。
■地方での社会おこし
たくさんの地方にも伺いました。そして、全国のたくさんの仲間たちが協力してくれました。
10代が必死に汗をかきながらiPad片手にムーブメントをおこそうとしている。
小さな”社会おこし”をした夏の光景は今も忘れられません。
■「モヤモヤ」とiPadを掲げたい。
結果は5000票。何十万を動員できる海外の模擬選挙に比べたらダントツに低い。
模擬選挙を通じて10代のみんなの政治や選挙への関心の予想以上の低さを肌で感じました。
だからこそ模擬選挙とはこれからも続けていかなければならない取り組みだと強く感じます。
しばらくお休みしていた模擬選挙。
1年の準備期間を経て、ぼくいちは秋にまた新しい(!)模擬選挙を開催するんですよ・・・!
僕らはこれからも、10代が自らを社会を担う一員だと捉え、意見を発信する練習のためにもこの「模擬選挙」という取り組みを力の限り行っていきたいと思っています。
模擬選挙のポイントは「歯がゆい想いをすること」
それこそが次の行動につながる導線になっていると考えます。
10代のみんなで、どうにもならないモヤモヤとiPadを掲げ、選挙権を持つ準備をする。
僕らはそんな光景をつくっていくことが楽しみです^^
これからもどうかよろしくお願い致します!
だらだらと長かったのに、最後まで読んでくださりありがとうございました!
ライター:後藤寛勝
Twitter:@hirokatsu_goto