7月19日、CANVASS初実践の対象は大阪から修学旅行にやってきた高校生50名でした。
昼間は国会見学で政治の空間に触れて、夜はボードゲームで中身を学ぶ。
というプログラムで行われました。
授業時間は、約50分。
政治のボードゲーム、、、実際どうだったか。
結果は、予想を上回る大成功でした。
これが政治に触れてる高校生の顔とは信じられないくらい、
自分でもびっくりするほどの笑顔と興奮でした!
カメラを片手に持つ先生も、「旅行中の一番の笑顔を撮ることができました!」
とご満悦いただきました。笑
未知の授業案を受け入れ、終始笑顔で見守ってくれた先生方には本当に感謝です!
興奮して立ち上がる生徒、大声をあげる生徒。
普段なら困るこんな行動も、ゲームに熱中している証拠だと思うので、
とっても嬉しくなりますね!
こちらに動画もあがっておりますので、ぜひご覧ください。
票育、めちゃくちゃ盛り上がってます( ´ ▽ ` )ノ pic.twitter.com/7LaU3opGKp
— NPO法人僕らの一歩が日本を変える。 (@boku1_JP)
一方、学習面はどうだったか。
少し真面目な話をすると、目に見えた生徒の反応は大きく3つあります。
1つ目は、日常では生まれない普段思っている政治に対する発話。
「俺、これ知ってる!」というざっくりなものから、
「年金って俺らあんまりもらえないらしいよ?」みたいな具体的なものまで、
発することはないけど、確かに高校生の中にもある政治に対する知識や意見。
これをボードゲーム上なら気兼ねなくぶつけ合えるし、そのきっかけをゲームが作ってくれているようでした。
2つ目は、政治に対する新しい知識と好奇心。
政策カードやイベントカードを引くと、もたらす効果とは別に、その中身についての説明が簡単に書いてあります。
最初に、面白いことが書いてあるカードの説明を読み上げてもらったら、その後はみんな引いたカードを勝手に読むように!
実際に実行や検討されている政策、政治家の行動などについての理解が確実に深まっています。
3つ目は、戦略的思考力。
これは政治とは直接関係ありませんが、大事な教育的要素です。
勝敗のあるゲームでは、どうすれば勝てるか必ず真剣になる場面があるものです。
一番顕著に現れたのは、「もう一回やれば。。。」と言ってくれる生徒の声でした。
この学習要素は、僕が好きなドイツボードゲームの多くにに共通するもので、
下記のようなものがポイントとなっていると考えています。
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・ルールが単純(必要な知識も識字能力や四則演算程度)
・毎回違ったシチュエーションに陥り、必勝法がない
・運と自分が選ぶ手段によって勝敗が決まる(運の引き寄せ具合も選択で決まる)
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これによって、その場での状況判断や、知識に頼らない思考力などが試され、磨かれることになります。
ちなみにカッコつけて、このゲームを「POLITICAL TACTICS CARD GAME」とサブタイトルをつけています。笑
少し長くなりましたが、結論としては、
エンターテイメントの面でも、学習面でも価値ある授業・ゲームを届けることができました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
NPO法人僕らの一歩が日本を変える。
副代表理事/プランナー
村山俊洋